2011年6月8日水曜日

.<韓国の少女>「ナルニア国は日本」流した瓶が兵庫に到着

毎日新聞 6月5日(日)22時53分配信
 韓国の少女がメッセージを入れて流した瓶が、日本海を挟んで約600キロ先の兵庫県香美町香住区の海岸に流れ着いた。拾った住民は名前を頼りに3カ月がかりで少女を捜し出し、韓国で対面した。香美町は少女を夏休みに町に招き、地元の子どもたちと交流してもらうことを検討している。

 少女はソウルに住む小学4年生、チェ・ヨウォンさん(9)。「私は韓国に住んでいます。名前はチェ・ヨウォンです。(数え年で)10歳です。私の夢は大統領になることです」。ハングルと英語のメモを長さ11・5センチのガラス瓶に入れて昨年12月、家族旅行先の韓国東部、江原道束草で海に投げ入れた。

 知らない人に自分の思いを伝えるメッセージボトルの話を幼いころに本で読んでいた。神秘の王国を兄妹が冒険するファンタジー映画「ナルニア国物語」を見た直後、「ナルニア国に届けば、きっと願いがかなう」と思い、試した。

 拾ったのは香美町に住む同町嘱託職員、今井裕子さん(42)。砂浜に流れ着く漂流物の調査をしていた今年2月、ゴミと一緒に瓶を見つけた。「少女の夢がこもったメッセージ。ちゃんと日本にたどり着いたことを知らせたい」と強く思い、氏名・年齢を手がかりに、民宿経営の夫学さん(44)と一緒にツイッターで送り主捜しを始めた。ラジオで日本語放送を流す韓国のKBSに電子メールも送った。

 KBSは番組で瓶の話を取り上げ、送り主を調査。チェさんがインターネットの子ども新聞に「私の夢は大統領」と投稿した記事を番組関係者が見つけ、送り主と確認して4月2日に今井さんに伝えた。

 今井さん夫婦は5月1日、通訳と一緒にチェさんが住むソウルのマンションを訪れた。「ボトルを見つけてくれてありがとう」と書いた手紙を渡された今井さんは涙ぐみ、チェさんを抱きしめた。「届いたのがナルニア国でなくてごめんね」と話すと、チェさんは「私が流したボトルを大切にし、こんなに一生懸命捜してくれるなんて。私にとって(理想の国)ナルニアは日本でした」と答えたという。

 今井さんは「この話を多くの子どもたちに伝えたい。日韓の子どもの交流につながれば、うれしい」と話す。

 長瀬幸夫・香美町長は「ぜひ夏休みに(チェさんに)町に来てもらい、地元の子どもと交流してほしい」と話している。【皆木成実】

 ★ナルニア国物語 兄妹4人が神秘の国「ナルニア国」を冒険、ライオンの王を助け、魔女と対決するファンタジー小説。2005年映画化。今年2月、第3章が日本で公開された。
 
**************
 
なんとも素敵な夢のある話ではないか。
これこそ草の根の国際交流である。
おしきせの国際交流イベントよりよっぽど意義深い。
韓国の少女からのメッセージボトルを拾った兵庫県の女性は韓国語フォントの手紙を見つけ驚いたであろう。
そして、韓国から日本に流れ着いた手紙をハングル 翻訳して、少女に確かにメッセージが届いたことを伝えたいと願った。
様々な手段を使い、少女を探しあて、ついに韓国語通訳者と共に彼女に会うことができた。
今後は彼女を日本に招待する計画もあるようなので、格安韓国語翻訳等を利用して交流がもっと深まればよいと思った。
 
By MT
 

0 件のコメント:

コメントを投稿