2016年4月23日土曜日

日本は求人難、韓国は求職難…日本の証券会社「韓国青年を採用」①

 最近、韓国社会での青年就業は日々難しくなっている。狭い韓国国内市場と世界的な経済不況で就職難は行くほど深刻化するだろう。したがって、韓国の若者たちは、母国を離れ、海外で就職活動をする場合も多い。しかし、近い日本ではこれとは逆に、第際に人材を見つけられず、苦労している。

 下記は、このような状況のために、最近の新聞記事である。

  日本のアイザワ証券が現地で働く大卒新入社員を選ぶために14日、韓国で採用公告を出す。1年目年俸330万円(約3200万ウォン)で家賃60%を支援する条件だ。韓国に支社がないため採用は提携会社であるユジン投資証券を通じて行う。この会社は資産700億円、支店数42の中小型証券会社だ。あえて韓国まで来る理由は、自国で必要な人材を確保しにくいためだ。

  大石敦アイザワ証券企画本部長は「日本で30人余りを採用しようと思ったが15人にとどまった」として「新入社員の確保で苦労している間に、韓国の優秀な人材を採用することで意見を集約した」と説明した。

  日本の雇用市場は量的緩和・財政拡大・規制緩和などを前面に出した「アベノミクス」が景気を生かすのに成功しながら企業の求人難が深刻化している。今年10月基準の日本の有効求人倍率(求職者対比求人者の比率)は1.24倍、東京に限定すれば1.82倍だ。求職者1人に働き口が1.82件ということだ。就職難に苦しむ韓国の若者の間で「日本青年たちがうらやましい」という話が出るのは当然だという指摘だ。

  国内の証券会社は今年の収益性回復に後押しされて昨年よりも新規採用を増やしたが、依然として高い競争率を記録している。今月下半期に新入社員を公開採用する韓国投資証券の書類選考には80人の募集に4000人余りが集まった。KDB大宇(デウ)証券は60人を選ぶのに4000人余りが書類選考に申し込み、ハナ金融投資(14人募集)には1000人余りが願書を出した。


2015年12月11日13時08分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]