ソウル駐在の外国メディアの組織として「ソウル外信記者クラブ(SFCC)」がある。内外の要人を招いた記者会見や取材案内、取材旅行、韓国各界との交流など外国人記者にとっては欠かせない場だ。中心街のプレスセンターにあり、飲食が可能なラウンジも運営している。
そのSFCC会長にこのほど日本人の伊藤良司NHK支局長が就任した。半世紀を超えるSFCCの歴史では初めてだ。会長など役員は毎年、会員の選挙で選ばれるが、これまで日本人はもっぱら副会長で会長になったことはなかった。
ソウルの日本人記者団の数は16社35人と各国の中で最大。地元スタッフを加えると日本系の会員は最大勢力と言っていい。なのにこれまでなぜ会長を出してこなかったのかというと、韓国と日本の過去の歴史にからむ微妙な関係を考え、あまり表にしゃしゃり出ないよう控えてきたからだ。
今回は他の会員たちから「日本系からぜひ」と強い要望が出されたこともあるが、やはり時代というか韓国における対日雰囲気の変化を感じさせる。会長になると記者会見など行事では司会をすることになっている。
SFCCで近年、目立つのはやはり中国系メディアの進出だ。そのうち中国人記者が会長となるかもしれない。(黒田勝弘)
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ソウル外信記者クラブに日本人会長誕生とは歴史的なニュースか。
外国人記者はまずその国の言語に精通していなくてはならない。
By MT
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